駅伝優勝候補!この大学がすごい!
箱根駅伝の魅力は、予想のできないドラマティックな展開にあります。強豪校を押しのけて、思わぬ大学が優勝をさらってしまうことも珍しくありません。
大会出場校の中でも、特に注目したい大学について紹介します。
歴代最高記録を樹立した青山学院大学
まずは現時点で総合、往路、復路の歴代最高記録を樹立した青山学院大学について紹介します。
2015年に初優勝するまで、青学大は箱根駅伝において、それほど注目を集める学校ではありませんでした。しかし、2004年に原晋氏が監督に就任したことにより、青学大に転機は訪れます。
第52回大会で途中棄権してから、長らく出場すら果たせなかった青学大が、2008年には箱根の舞台へ戻ってきました。劇的な変化を遂げた青学大は、第91回大会において往路と復路、そして総合記録を塗り替えてしまいます。
続く2016年の大会でも圧倒的な実力を見せつけました。今では強豪校からもマークされる存在です。青学大が台頭してきたことで、これまでエントリー確実と言われていた学校が、参加すら危うくなるという事態まで起こっています。
青山学院大学もこれまで以上に選手のスカウトや育成に力を注いでおり、全国各地から伸びしろのある選手を集めています。また、寮の近くにグラウンドを設置し、クロスカントリーのコースもできています。設備を整えたおかげで、選手の基礎体力や筋力アップを効率的にはかれるんですね。
過去最多優勝を誇る駒澤大学
駅伝の常連校と言われている駒澤大学も注目したい学校のひとつです。
駒澤大は箱根駅伝の前に行われる全日本大学駅伝に強いことでも有名です。箱根駅伝では過去最多の12回の優勝を誇る強豪校です。
駒澤大の強さのひけつは選手層の厚さです。どの世代の安定した実力で毎年上位に食い込んでいます。その強さの理由は、監督の的確な指導力にあります。
選手ごとの特性や体質にもとづき、適切な練習を行うのはもちろんのこと、食事の管理など選手の体作りから徹底した育成を施しています。選手の特徴を熟知している監督だからこそ、コースごとに適切な選手を配置し、安定した勝利をおさめることができるんですね。
ここ数年は優勝を逃していますが、十分に優勝を狙える実力を備えた学校です。
箱根駅伝の常連・東洋大学
平成26年に総合優勝を果たした東洋大学も、毎年上位に食い込む強豪校です。箱根駅伝に初出場した1933年から現在に至るまでの出場回数は75回、うち4回優勝をおさめています。
東洋大の陸上競技部は箱根駅伝だけでなく関東インカレの常連校でもあり、中距離走を得意とする選手層も厚いんですよ。元世界記録保持者である池中康雄をはじめ数多くの名ランナーを輩出した名門校です。
東洋大といえば、第85回大会での柏原竜二選手の活躍が印象的ですよね。この年、東洋大は初の往路優勝、復路優勝を果たし初めての総合優勝を達成しました。
強豪校でありながら、箱根駅伝史上もっとも遅い総合優勝を果たしたという独特の歴史を持つ東洋大。今年は果たしてどのようなドラマを見せてくれるのか、活躍が楽しみですね。