箱根駅伝に出場するための条件とは?

お正月は、自宅で箱根駅伝を見ながらゆっくり過ごすという方も多いですよね。

 

箱根駅伝の出場校は、どのようにして決められているのか知っていますか?

関東の大学しか出場できない?

全国でも有数の大規模な大会として有名な箱根駅伝ですが、実は関東の大学しか出られない大会なんです。全国大会だと思っていた方も多いのではないでしょうか?

 

箱根駅伝には、関東学連こと「関東学生陸上競技連盟」に加盟している大学でなければ参加できません。箱根駅伝と合わせて大学三大駅伝と言われる出雲駅伝と全日本大学駅伝にはこのような制限はないので、なおさら勘違いしやすいかもしれませんね。

 

また、本大会および予選会への出場回数が4回未満でなければ参加できません。4回を超えていなければ大学院生でもエントリーできるので、大学院生チームを作ることも可能なんです。

 

また、国籍による制限もないので留学生でも参加できます。また、当然ですがランナー自身やランナーが所属している学校が、出場停止などの処分を受けていないことも条件に入ります。

予選会を通過するには?

箱根駅伝の出場チームは全21チームです。そのうち10チームは前大会でシード権を獲得した学校、10チームは予選会を通過した学校、1チームは関東学生連合チームです。

 

たとえ前大会に参加していなくても、予選会を通ればエントリーする権利が与えられます。予選会には、資格を満たしている学校ならどんな学校でも出場できます。

 

各校からエントリーできる人数は10名以上14名以下、そのうち大会に出られる人数は10名以上12名以下です。ただし、エントリーするランナーは5000m16分30秒以内、または10000m 34分以内の公認記録を有している必要があります。

 

予選会は箱根駅伝のようなリレー方式ではなく、20kmのコースを選手が一斉に走ります。上位10名の合計タイムが少ない大学に参加資格が与えられるというシステムです。

 

レースは制限時間が決まっており、1時間20分以内にゴールできなかった選手は失格になってしまいます。また、スタート後38分の時点で10km地点に到達できなかった選手も失格になります。

シード校はどうやって決まる?

前大会で10以内に入賞した大学には、自動的に次回の大会の出場権が与えられるので、予選会に出る必要はありません。

 

参加校の目標は優勝だけでなく、このシード権を獲得することでもあるんです。もしもシード権を逃したら、翌年は予選会に出て40校あまりの学校の中から上位10位に入り込まなくてはいけません。

 

さらに、予選会は毎年10月中旬から下旬頃に開催されます。万全の状態で駅伝に臨まなければならない選手達にとって、本来なら調整期間に当てなければならないこの時期にレースに出場するのは、大きな負担となってしまうんです。

 

さらに、出雲駅伝や全日本大学駅伝に参加することを考えると、とてもタイトなスケジュールになってしまいます。最初からシード権を獲得していれば、選手のコンディションも調整しやすくなります。

 

毎年シード権争いが繰り広げられるのも納得ですね。